本文
【歴史郷土劇】
『博士と過ごした無駄な毎日』
~実戦を知らない翼と、私たちが懸命に生きた日々~

公演情報
令和8年7月12日(日曜日) 15:00開演(14:30開場)
※開場時間前には建物に入ることができませんのでご注意ください。
たかすメロディーホール
一般 2,500円 / 高校生以下 1,000円
※当日券は各500円増
令和8年5月10日(日)
◆篠原商店(0166)87-2004
◆北斗地区住民センター(0166)87-2755
◆JAあさひかわ北野資材センター(0166)59-3880
◆鷹栖町物産館「たかまーる」(0166)56-1166
◆コーチャンフォー旭川店(0166)76-4002
◆たかすメロディーホール(0166)87-2500
◆チケットforLINE(オンライン販売)
オンラインチケットはこちら(外部サイト) <外部リンク>
優待
こちらから申し込みください。<外部リンク>
テーマソング 『空』 ~桜庭 和~
本作のテーマソング「空」は、シンガーソングライター 桜庭和 さんが江別公演のために書き下ろした楽曲です。
舞台の世界観と深く結びついたこの一曲を、終演後のアフターライブや開場時のロビーでお届けします。
物語の余韻を音楽で感じていただく、もうひとつの鑑賞体験としてお楽しみください。
作品について
あらすじ
見どころ
1.江別の史実をもとに描く、北海道の物語
本作は、太平洋戦争末期の江別で進められた木製戦闘機づくりを背景にした、北海道の歴史に根ざす作品です。
2.戦闘ではなく、「生きていた時間」を描く演劇
大きな戦局や戦果よりも、その時代のなかで働き、迷い、生きていた人々の時間に光を当てています。重い題材を扱いながらも、人の営みとして受け止められる作品です。
3.知識がなくても届く作品
戦争史や航空機の知識がなくても、登場人物たちの関係や日々の感情を通して、作品世界に自然に入っていくことができます。
写真で見る舞台の空気






劇団・出演者・スタッフ
劇団words of heartsは、2008年に現代表の町田誠也(まちだせいや)氏が旗揚げした劇団です。2012年から活動が本格化し、これまで20回の自主公演を行っています。
旗揚げ当初はハートフルなコメディタッチの作品を発表していましたが、2016年の第11回公演「ニュートンの触媒」では、世界初の合成繊維「ナイロン66」を発明したアメリカの科学者、ウォーレス・カロザースの生涯を描き、好評を博しました。特に舞台上で実際にナイロン66を合成するシーンは、観客に大きな驚きをもたらしました。
以降、ナチスドイツ時代の医者、ヨーゼフ・メンゲレを主人公にした「アドルフの主治医」や、谷崎潤一郎の「春琴抄」の世界観を大正時代のすすきのに移して描いた「春燕と手曳き、更には陰と光の抄」など、人間の深層心理を重厚に描く作品でも大きな支持を集めています。また、「ニュートンの触媒」は札幌演劇シーズン2021・夏にも選出されました。
2022年には、太平洋戦争末期に当時の江別町で製造されていた木製戦闘機キ106をテーマに「博士と過ごした無駄な毎日」を発表しました。2025年6月には、物語の舞台となった江別市で公演を行っています。
公式サイト:https://words-of-hearts.com/<外部リンク>
袖山このみ(劇団words of hearts) 飛世早哉香(OrgofA / in the Box) 服部一姫 長流3平(3ペエ団☆新さっぽろ) 本庄一登(演劇家族スイートホーム)
作・演出:町田誠也(劇団words of hearts) 舞台監督:坂本由希子 演出助手:らいか 製 作:佐藤紫穂(ex.fiction) 舞 台:高村由紀子 音 響:高橋智信(劇団fierworks) 照 明:成田真澄 衣 装:大川ちょみ 小 道 具:忠海勇(劇団亜魂) 音楽制作:町田拓哉(町田音楽工房)
作詞・作曲:桜庭和
鷹栖町とのつながり
本作の舞台は江別です。
一方、鷹栖町の郷土誌「オサラッペ慕情(第1巻)希望の大地」には、松平農場の「記念森」から飛行機用材としてタモの木が供出されたことが記されています。
舞台上で、鷹栖からの運搬過程そのものが描かれるわけではありません。
しかし、鷹栖町に残るこうした記録をたどると、この作品の背景にある時代が、この町とも確かにつながっていたことが見えてきます。

アナザーストーリー
森が翼に変わる日
― 鷹栖の木が、戦時下の空へ向かったころ ―
本編とは別の角度から、作品世界の背景を感じていただくための読み物です。
※以下は、鷹栖町の郷土誌に残る記録に着想を得て構成した創作です。
※演劇『博士と過ごした無駄な毎日』本編のあらすじではありません。

森に、日の丸が立てられた
昭和19年の冬。 鷹栖村、松平農場の「記念森」は、昼なお暗い森だった。 開拓の苦しさも、季節の巡りも、黙って見つめてきたタモの巨木。 人の手ではどうにもならない年月を、ただそこに立って重ねてきた木々だった。
その森に、日の丸が立てられた。 前年の昭和18年、金属資材の調達が行き詰まった陸軍が、木製戦闘機の製造を立案した。翌年、江別に工場が設けられ、飛行機用材として木が求められるようになった。 記念森のタモに、白羽の矢が立った。おはらいが行われてから切り倒されたと、郷土誌には残されている。
泥にまみれて、空へ向かう
木が一本、また一本と選ばれていく。 ただの伐採ではない。 長くこの土地に根を張ってきたものが、国の命令のもとで、別の役目へ送り出されていく瞬間だった。
斧が入る。幹がきしむ。 大きな木が倒れるたび、森の空がひらき、そこだけ不自然に明るくなった。
まっすぐにすくすくと伸びた良質なタモは、短く刻まれることなく、長いまま運び出されたという。 泥の道。曲がりきれない長材。馬の力、人の力、声を掛け合いながら動く手。 十三号道路へ出るまで、ずいぶん手間取ったと記録は伝える。
空を飛ぶものの材料が、泥にまみれて進んでいく。 それはどこか矛盾していて、それでも確かに、その時代の現実だった。
翼は、空を飛んだ
やがてその木は、江別の現場へとつながっていく。 風雪に耐えてきた年輪が、今度は空気の抵抗に耐えるための部材になっていく。 それは技術の話である前に、時代の話だった。 不足のなかで、あるものを使うしかなかった時代。 選べるようで、ほとんど選べなかった時代。 人も土地も仕事も、その流れのなかに組み込まれていった。
こうして生まれた翼は、確かに空を飛んだ。 丘珠の空で試験飛行は成功し、時速560キロを記録したという。苦肉の策として生まれた木の機体が、当時の主力戦闘機にも引けを取らない速さで大空を切った。 それでも、その翼が実戦の空で役目を果たすことはなかった。 二号機が完成したとき、時代はすでに終わりを告げていた。 多くの手を渡り、かたちになり、空まで飛んだものが、それでも行き場を失う。
森も、変わった。 松平農場のシンボルだった記念森は、あの伐採をきっかけに少しずつ緑を失い、やがて小さくなっていった。木が消えたあとの空白は、誰も埋めることができなかった。
その誰かの毎日は
いま振り返れば、それを「無駄」と呼ぶことはできるのかもしれない。 けれど、その日々を生きていた人たちにとっては、一日一日が、ただ目の前にある現実だったはずだ。
木を見送った人。 泥に足を取られながら運んだ人。 加工した人。 命じられた仕事を黙って引き受けた人。
その誰かの毎日は、簡単に「無駄」の一言では片づけられない。
かつて、この町の森は翼の材料になった。 松平農場の記念森に立っていたタモは、泥道を越え、工場で姿を変え、翼になった。 その翼は、空の果てまでは届かなかった。 けれど、木を見送ったこの町の記憶は、静かにここに残っている。

歴史郷土劇『博士と過ごした無駄な毎日』
~実戦を知らない翼と、私たちが懸命に生きた日々~
【日時】
令和8年7月12日(日)15:00開演(14:30開場)
【会場】
たかすメロディーホール
【料金】
一般 2,500円 / 高校生以下 1,000円
※当日券各500円増
プレイガイド
・篠原商店(0166)87-2004
・北斗地区住民センター(0166)87-2755
・JAあさひかわ北野資材センター(0166)59-3880
・鷹栖町物産館「たかまーる」(0166)56-1166
・コーチャンフォー旭川店(0166)76-4002
・たかすメロディーホール(0166)87-2500
・チケットforLINE(オンライン販売)
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