森林環境譲与税

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森林環境税・森林環境譲与税について

 私たちが普段何気なく目にする木々(森林)は、地球温暖化防止、国土の保全、水源の涵養などさまざまな恩恵を与えてくれています。
 森林を適切に整備することは、私たちの国土や生命を守ることにつながります。
 一方で、所有者や境界が分からない森林の増加、担い手の不足等が大きな課題となっています。

 このような現状の下、平成30年(2018年)5月に成立した森林経営管理法を踏まえ、パリ協定の枠組みの下における我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るための森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、森林環境税が創設されました。

森林環境譲与税の活用に向けた基本方針について

森林環境税および森林環境譲与税に関する法律(平成31年法律第3号)および同施行規則(平成31年総務省令第40号)が創設され、平成31年4月1日から施行されることとなり、本町に対する森林環境譲与税の使途について、譲与される額や地域の実態を踏まえ、計画的かつ効果的に活用するために当面5年間(令和元年度から令和5年度)の基本方針を策定致しました。

鷹栖町森林環境譲与税の使途の公表について

 鷹栖町では森林環境譲与税を活用して、鷹栖町民有林等活性化推進事業補助金交付規則の下、個人で所有している森林に対して整備費の補助を行っています。

鷹栖町における森林環境譲与税の使途について、次のとおり公表いたします。

活用事例の紹介

間伐

間伐の様子

 木々が密集している状態だと地上に光が届かず、成長が遅くなり年輪幅が均一にならないという問題が起こります。
 間伐を行い森林の密度を調節し光を地表へ届けることで、健全な森林を維持し、年輪幅の均一化など木材としての価値の向上も見込めます。

保育間伐

 植栽後、成長した人工林を対象として行われます。
 人工林の中で木材として利用できるものとそうではないものを選別し、適度な空間が確保されるよう、周囲の成長不良木を切り捨てます。
 これにより、残った樹木がより健やかに成長し、木材としての価値も上がります。

枝打ち

枝打ちの様子

 成長した枝は光を遮り、他の木々の成長に悪影響を及ぼします。
 そのため、樹木の成長過程での枯れ枝や一定の高さまでの生き枝を付け根付近から除去することで、森林の健全な成長を促します。

下刈

下刈りの様子

 下刈は植栽を行った場所を対象として、草木の成長が旺盛になる夏季に複数年行われます。
 植栽は明るさなどの成長に適した場所で行われますが、同時に雑草や他の樹種にとっても快適な生育環境のため、それらによって成長が妨げられてしまいます。
 下刈を行い、不要な雑草木を刈り払うことで、植栽した苗木が健やかに育つことができます。

殺鼠剤散布

殺鼠剤散布の様子

 植栽した場所に殺鼠剤を散布し、植栽木の成長を阻害する野ネズミなどによる被害を抑制します。

作業道整備

作業道補修の様子

 伐採した木材の運搬や土地所有者の入林時に安全を確保するため、作業道の維持管理や整備を行います。

その他活動について

 このほかにも地域森林計画の対象となる森林内の雑草木の刈払いや倒木・枯損木の除去活動、林歩道の整備や森林をフィールドとした多面的機能の周知を目的とした活動に補助しています。

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