イベントの笑顔の向こうに(広報11月号の町長コラム)

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 コロナ禍の中、人が集まるイベントも最善の工夫を凝らして、少し規模を拡大して開催できるようになったのは今年の春頃からである。鷹栖町内のマルシェ事業や朝市では、新鮮な野菜や飲食品、アクセサリー販売などに町内外の方々が訪れ、一時の会話を楽しみ、店先には笑顔があふれていた。
 「熱夏フェスタ」は、コロナ感染の最も流行した時期と重なり、これに替わり「パレットヒルズ夏祭り」と「花火大会」を開催。これには裏話があり、町民の実行委員会では、長時間同じ場所で飲食を楽しむイベントは、感染症が広がる可能性が非常に高いことから中止したいと事前に申し出があり、町の判断も同一であり、中止を決断した。
 一方でコロナ禍でも手法を変え、各々が希望を持ち、明るい未来に向かって歩めるイベントを再考していた頃に、ある高校生から青春の思い出となる「熱夏フェスタ」や「花火大会」の開催を熱望する「企画書付きの町長への手紙」をいただいた。その想いに応えてくれたのは商工会青年部の面々である。不足する資金集めに奔走し、夏祭りには出店協力をされ、花火大会翌日の早朝6時半に集合しごみ拾いの協力まで、陰ひなたで中心的な役割を担っていただいたことは、心から感謝の一語に尽きる。
 季節は秋から冬。これからはさまざまな文化イベントの計画もされている。私も芸術を肌で感じ、幸福な時間を充電して、寒い季節を心豊かに過ごそうと考えている。

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