大学生から見た鷹栖町(広報10月号の町長コラム)

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 8月下旬から9月上旬に慶応大学・飯盛教授とゼミ学生31名に加え、東京大学の学生3名が鷹栖町を訪れ、過疎でも賑わう豊かなまちづくりの提案をいただいた。
 学生たちはコロナウイルスが災いし、現場で調査研究を行い学ぶ「フィールドワーク」が失われた年代であるが、伸び伸びと町民の中に飛び込み、町の課題や魅力を自らで見聞し、新たな視点と独創的な提言発表で私たちを驚かせてくれた。
 学生から聞かれた町の感想は「人が温かくて、夢と希望を明確に抱いている若者にも刺激された」と言いつつも、多くは現在の幸福感に満足し、将来への危機感には目を向けていない人も多いと推察してくれた。
 鷹栖地区住民センター「ふらっと」をテーマにした提言には、「居場所」となるような「親子で創作×遊ぶ=ぶらんこ作り」「たかすのごちそうプロジェクト」「高校生×事業所=愛着」「町花マリーゴールド事業」「意識の変化から行動の変化へ」など、心がワクワクし未来への成長につながるアイデアがめじろ押しであった。
 この発想の原点は、町の自然豊かな営みであり、より多くの人たちに鷹栖町を好きになってもらおうと真剣に向き合う町民の気持ちとそれに応えようとする学生達のエネルギーだ。飯盛ゼミの慶応大学生は、3年間にわたり私たち町民と一緒に考え、課題を解決することを約束してくれている。お互いの成長する過程が楽しみであり、町内に吹く新しい風に期待したい。

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