信頼できる言葉で(広報4月号の町長コラム)

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 ウクライナへの軍事侵攻が激しさを増すニュース映像が、テレビ放映されるたびに心が痛み、しばし言葉を失う。情報は統制され、何の目的で隣国、隣人が銃を向け合い、生命と財産を奪う蛮行を21世紀になっても行うのか、理解できない。
 SNS情報も平和な時世には便利であるが、人と人が目を合わせて話すことができない環境下では、フェイクニュース(不確な情報)にあふれ、スマートフォン等も真実さえ伝えることのできない無用の長物になる。コロナ禍の自粛生活で、私たちの身近にも似たような「落とし穴」がないだろうか。
 まちづくりの様々な会議や地域行事、イベント等も少なくなり、ある町民の方に「地域おこし協力隊は頑張っているけど、役場の職員は出てこないし、若い職員の顔も分からない」と苦言をいただき、ドキッとした。協力隊員は広報やホームページに活躍を紹介しているが、若手職員は通常勤務の他にも、町内イベントにも親子で交流人口として数多く参画しているのに「マスクの世界」もあり、残念ながら、その事実を知っている町民は非常に少ない。
 町民の方にお知らせする情報は、公共的な広報などの他に、一般の様々な雑誌や通信、SNSなど数多くあり、一方的な情報だけでは片寄った理解や誤解が生まれることを痛感した。
 コロナ禍の今だからこそ私たちは町民の皆さんの目を見て、信頼できる言葉で、安心で確実なまちづくりを心がけたい。

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