鷹栖生まれのワイン(広報2月号の町長コラム)

更新日:

  • Twitterでツイート
  • Facebookでシェア

社会福祉法人鷹栖共生会でワイン用ぶどうを北斗地区で栽培していることをご存じだろうか。
温暖化が進み栽培適地も北上し、道内でも多くのワイナリーが誕生しているが、共生会でも7種類のぶどうを栽培し、岩見沢市のトアールワイナリーで醸造。昨年末に「2020アッサンブラージュ」と名付けられた白ワインを役場に届けていただいた。
収穫した翌年まで熟成させるため2020年産のぶどうを使用しており、若い木から成長するに伴い深みのある味わいへと変化することや土壌、日照などにも影響を受ける。このワインは天候にも恵まれ、柑橘系果実の爽やかな香りとバランスの良い酸味が特徴だ。
「約580本のおいしい白ワインができましたが、これからはぶどうの木も成熟し、赤ワインも醸造できるようになります。」と伺った。1月5日の北海道新聞の記事「新風 北の美酒」でも取り組みが紹介され、将来的には自社ワイナリー開設と町産の牛肉や野菜・お米を提供できるレストランもオープンさせたいと構想は広がるばかりだ。
「ワインは自然本来の姿、あるべき姿としての提示された芸術」とギリシャの哲学者アリストテレスが言葉を遺したが、毎年成長した顔を見せてくれる鷹栖生まれのワインは、ワイン作りに人生を掛ける人たちと共生会の利用者との信頼と愛情の作品であるかのように感じている。

ページトップへ