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養老孟司先生のご講演(広報8月号の町長コラム)

 先日、東京大学名誉教授であり、419万部のベストセラーとなった「バカの壁」の著者である養老孟司先生のご講演を拝聴する貴重な機会をいただいた。ご専門である解剖学や脳科学などの領域から見たお話は、次代を担う子どもたちへの向き合い方に警鐘を鳴らすものであった。
 現在、10~30歳代の死因の1位は自殺であり「人生、もういいかな。先に希望を見い出せないし」と考える若者が実に多いと講演中に幾度かおっしゃられた。保育園理事長もされている先生は『最近、子どもが子どもでなくなってきている』とも嘆き、子どもや若い人たちにはニーズを満たすことでなく、不自由させることの方が大切だと強調されていた。モノがなかった時代は、家庭や社会でも豊かさや便利さ、時には楽しさまで自分達で創り出した。一方、現在は子どもが考える前に何でも揃っている社会があり、成長を妨げている原因となっていると推察される。子どもの「なぜ、どうして」から始まる考える力や自ら行動する力をそっと社会全体で育くむことが「大人の責任」なのだ。
 また、先生は子どもを不完全な大人と見ている社会が作られ、その環境は管理され過ぎた一種の虐待にも映ると厳しい表現もされていた。子どもへの過度な期待や管理が、大人中心に都合の良いものになっていないか。子どもや若者には多くの挑戦する場所と時間、失敗も許される社会の寛容さが必要だと諭された養老孟司先生に、会場は深く頷いた。

最終更新日:20220805

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